ある調査で平日の昼食について聞いたところ、20代では「お弁当」が男女ともに1位になったが、年代を経るごとに「お弁当」の割合が減り、「外食」や「外で買う」が増えている。これは20代の若者に単にお金がないのか、それとも将来に抱く危機意識を反映した「節約志向」が表れているのか。
20代男性の「弁当」率は34.1% 40代男性は「外食」がトップに
セガが運営するケータイコミュニティ「ヒトカラ」では2009年10月28日、「平日の昼食」についてのアンケート調査結果を公表した。回答者は全国の男女1万1933人。
それによると、平日の昼食はどのようにしてとるかという質問に対し、もっとも多かった回答は「お弁当など昼食を持参」で53.4%。この中から、編集部が弁当持参を義務付けられている10代の学生などを除いて分析したところ、20~40代では36.8%の人が、昼食にお弁当を持参していることが分かった。
男性では「お弁当」を持参する人が全体で31.5%。20代がもっとも多く、年代が進むにつれて減っており、「外食」が増えている。自分で作る手間が面倒になったり、奥さんが作ってくれなくなったりしているのかもしれない。
40代女性は「外で買う」がトップに 「外食」は変化なし
なお、「外食」などに使える金額の上限が「500円以下」という人は、20代男性では半数を超えた(54.3%)のに対し、40代では39.4%となっている。年を取るごとに経済的な余裕が生じて「外食志向」になっている可能性もある。それとも、いまの20代の男性に「節約志向」が出ているという世代的な傾向なのだろうか。
一方、女性では「お弁当」を持参する人が全体で38.4%。20代がもっとも多く、年代によって減るところは男性と同じだが、増えるのは「外食」ではなく「外で買う」層だ。コンビニにはパンやおにぎりが豊富に売っており、それで済ませる人が増えているのだろうか。「外食」は年代によってほとんど変化がない。