ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが運営する転職サイト「イーキャリア」は2009年10月28日、「社内恋愛に関する意識調査」を行った。それによると、20歳~39歳の女性(有職者)880名に対し、社内恋愛(片思いを含む)をした経験があるか聞いたところ、57.0%が「社内恋愛経験がある」と回答した。
出会いのきっかけ「部署が一緒になって」7割超
社内恋愛経験のある400名に絞って、現在の状況を聞いたところ、「社内恋愛をしている」人が3割(29.8%)、「社内恋愛をしていない」人が6割(59.6%)、「社内恋愛が発展して結婚している」人が1割(10.8%)となった。
詳しい内訳を見ると、もっとも多かったのが「社内恋愛で付き合っていたが別れており、現在はしていない」人で、42.3%いた。社内恋愛経験者の割合を掛け合わせると、勤務者の4人に1人(24.1%)は、社内恋愛の末に別れを経験していることになる。
出会いのきっかけ(複数回答)は「自分または相手が入社して、部署が一緒になって」(49.5%)と「自分または相手の部署移動で、部署が一緒になって」(21.5%)を合わせると、7割以上が同じ部署になったことがきっかけになっている。先輩・後輩の間柄が多いのだろうか。
社内恋愛に発展した理由(複数回答)では、「同じ仕事に携わる中で、相手の人柄や人間性がよく分かったから」がダントツ1位の68.5%。社内恋愛のメリットは「職場での出来事や仕事の達成感、つらさなどが共有できる」が60.8%で1位。「相手がいるから会社に行くのが楽しい」(58.8%)が2位だった。
20代は「休日に」、30代は「勤務日に」告白
一方、社内恋愛のデメリットには「喧嘩をした際など、会いたくない時も顔を合わせなければならない」(52.3%)、「うまくいかなかったり、別れた際その後気まずく、仕事に集中できなくなる」(48.3%)などが挙がった。
社内恋愛での告白経験は「告白したことがある」が40.5%。女性からの告白としては割合が高い感じもする。恋愛関係に持ち込むためには、いまや「女性からの告白」が欠かせないということか。告白方法は、20代では「休日に」(31.8%)、30代では「勤務日に」(31.1%)直接会って告白をした人が、それぞれもっとも多かった。
なお、会社において「社内恋愛が規則で禁止されており、罰則がある」という回答が2.3%(9件)、「表向きには禁止しているが黙認している」回答が12.3%(49件)あった。
以前「社内恋愛厳禁」の会社の相談事例を紹介した際には、「会社は仕事をする場であり、交際相手を探す場所ではない」というコメントがあった。しかし、仮に探しに行ったからといって簡単に見つかるものでもなく、禁止されたからといって避けられるものではないのが「恋愛」ではないか、という気もする。