必見! フリーランスの「メール営業」 虎の巻

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   こんにちは。カピィのフジモト&オオハシです。

   今回もフリーランス女性からの質問にお答えします!

Q:雑誌やWebの挿絵などを描いているイラストレーターです。編集部や制作会社を調べて自らコンタクトするものの、いつも玉砕。営業ベタなせいか、なかなか仕事にありつけません。イラストの腕には自信があるのですが・・・。何かうまいアピール方法はないでしょうか?

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「気が利いてる」=「気持ちよく仕事できそう」がポイント

「実力」だけでは気持ちよく仕事できない
「実力」だけでは気持ちよく仕事できない

A:仕事柄、いろんなフリーランスの方から外部スタッフへの応募をいただきます。たいていお会いしたことのない方ですが、確かにコンタクトの仕方によって印象は全く異なりますね。

   と言っても、特別なことではないんです。メールの時点で、こちらが知りたい情報が整理されていれば好印象。逆に、絶対聞かれるであろう情報が曖昧だと、わざわざ折り返してまで連絡するに至らない。つまり、「気が利いてるかどうか」のレベルなんです。

   いくら素晴らしい作品が送られてきても、その時に「気が利かないなあ」と感じてしまったら、なかなか一緒に仕事しようとは思えないのがホンネ。

   イラストレーターさんなら、編集者やライターなど複数のスタッフで作り上げる仕事も多いでしょう。フリーランスのスタッフを選定する際、実績 や実力より「コミュニケーション力」が決め手になることも多々あります。実力があっても気が利かない人とは、気持ちよく仕事できない。その結果、その人の実力を上手く引き出せずに終わってしまうからです。


   それでは、どんなアプローチだったら「好印象」を得られるのか? これだけはNG!という項目を挙げてみました。

(1)ホームページがなく、作品例や実績がわからない

   これ、案外多いんです。せめてブログでもいいから、作風や得意分野がイメージできる情報を整理しておいてもらえると、目を通してみようと思うのですが・・・。

   「名前を出すのがイヤ」「実績はクライアントの都合で公開NG」という場合は、ローマ字表記にするとか、実績が無理でもせめてサンプルを公開するなど、工夫してほしいですね。

   発注サイドもクライアント確認の際「ここを見てください」と言えるだけで、かなり手間が軽減されます。こういう小さなことが印象を左右するのでご注意を!

(2)「何でもやります」

   これも多いです。そしてこういうアピールほど、印象に残らない。何か具体的な案件が発生した際、「そういえばあの人、やってみたいって言ってたな」と思い出してもらうためには、どんなジャンルやテーマに興味があるのか、得意なのか、を明記している方が絶対有利です。

   発注する側も、喜んで力を発揮してくれる人にお願いしたいものですから。「何でもやりますが、特に・・・」と続けられる何かをプラスして!

(3)人柄や仕事観が伝わってこない

   「ああ、これ、絶対コピペだな」と一発で分かる、表面的な文章。これが一番マイナス要素かもしれません。人間は共感点が見つかると嬉しい生き物。長々と書き添える必要はありませんが、自分がどんなことを大切に仕事をしているか、どんなときにやりがいや面白さを感じる人間なのか、行間から伝わるだけでグッと興味を引き寄せられると思いますよ!

   ちなみに以前、「納期を守ります」ではなく「納期に強いです!」とアピールされた方がいました。その初めて見る表現に並々ならぬ決意を感じ、お仕事をお願いしたことも・・・。


   ということで、参考にしていただければ嬉しいです!

フジモト&オオハシ

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元同僚の女性プランナー2人がフリーランスを経て、2006年に企画制作会社カピィを設立。「女性とライフスタイル」をテーマに、商品企画や販促ツールの制作、女性向けクルマ情報サイト「CarTime」の運営などを行っている。渋谷でフリーランス女性のランチ会を毎月開催、mixiのコミュニティ「フリーランスの女」に500人以上を集める。腕一本で仕事するユニークな女性たちのネットワークを駆使し、日々さまざまなプロジェクトに奔走中。
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