やっぱり「仕事ができる」より「気遣い上手」な女性の方がいいの?

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   「OLは職場の花」といわれたのは、昔の話――。と思いきや、男性中心の職場では、いまだに女性に重要な仕事をさせないところもあるよう。Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」には、これまで仕事に打ち込んできたが、ある事件をきっかけに自分の考えが揺らいでしまった女性からの相談が掲載されています。

「やっぱり女性は仕事ができることより、気遣いしている方が正しいんでしょうか」

部長の弁当箱を洗う「気遣い」派遣社員だけが契約を継続

   質問者のblueglass333さんの職場は建設業。男性が多く、各部署に1人ずつ、事務職という名目で女性が配属されています。会社では最近「早期退職」の募集があり、派遣社員にも「更新契約をしない」という方針が示されました。

   そんな中で「事件」が起こりました。派遣社員の一人が、見事に契約を継続させたのです。そのA子さんは、ひとことでいうと、身の回りのお世話が上手な「気遣いの人」。配属先の部長のお弁当箱まで洗っているそうで、部長がA子さんを手放さなかったのだそうです。

   しかしA子さんは、職場の男性からは評判が悪く、「たいした仕事もしてないくせに」「単なる事務なら直接雇用の方が安い。人件費の無駄遣い」「早く契約を切れ!」などという声が挙がっています。「部長の愛人なんでしょう?」という中傷も。

   一方で、周囲の女性からは、「気遣い上手」「お世話ができる」「女性として基本ができている」「人としてレベルが高い」等々、意外にも評価が高いとのこと。愛人というのも事実無根で、お金持ちの彼氏と順調に交際中。結婚したら仕事は辞める様子です。

   質問者さんは考え込んでしまいました。これまで自分はパソコンのスキルを強みにし、仕事を間違いなく早く仕上げ、会社が利益を上げられるように仕事をする方が大切と思っていた。しかし、その考え方は正しかったのだろうか、と。そこで、Q&Aサイトで質問してアドバイスを仰ぐことにしました。

「気遣いはほどほどに仕事に熱中していたのですが、間違っていたのでしょうか」

「洗えと言われりゃ、部長の弁当箱ぐらい洗ってやりますよ」

   この相談には、まず「気遣い」のA子さんに賛意を表す回答がありました。

「その女性は人としても素敵な方ですね!・・・仕事も大切だと思いますが、仕事以前に身の回りの世話の方が大切かな?」(mayumi_chair_stopさん)
「一般論としては気遣いしている方が正しいんでしょう」(chebi03さん)

   また、A子さんが同僚の女性とうまくやっていたように、適材適所で共存するための振る舞いが大事だ、というアドバイスもありました。

「女性が全員、気遣い型の奥様のようでは仕事がまわりませんし、かといって仕事ばかりでは殺伐としてしまいます。・・・お互いをくらべるのではなく、良い所を評価しあって共存するのが理想なのだと思います」(shibaken9696さん)
「利口な人はこの辺の立ち回り方がまく、(仕事ができても)女性社員に敵視されないように、わざと雑用を率先してやったり『気遣い』の人を演じます。実際の能力や人格はまた別モノです」(hitokototiebukuroさん)

   一方、職場に根強く残る男女差別に怒りを覚えながら、「普通の女性と同じだけ雑用をやって、男性以上の仕事をしてやる!!」と意気込む“両立派”の意見もありました。

「私だって洗えと言われりゃ、ニコニコ愛想振りまいて、部長の弁当箱ぐらい洗ってやりますよ。・・・社長に『いなくなったら困る、やめないでくれ』といわせたほうが勝ち組です。パソコンが得意なら、上司のパソコンを直してあげるのもいいかもです。女を使って仕事を取るのはムカつくでしょうが、やり方の一つでしかないと思います」(tan4denchihimeさん)

   なぜ女性ばかりが気遣いをしなければならないの?と、憤る意見が多いのでは、と予想していましたが、そこを割り切りながら、自分の役割を全うすべきと考えている人が多かったのが意外でした。大人の女性ですね。ただ、なぜA子さんが職場の男性から評判が悪かったのか――。男性回答者からお聞きしたかったところです。

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