総務省と厚生労働省は2009年9月1日、「テレワーク試行・体験プロジェクト」の参加者募集を告知した。対象は、これまでテレワークを行ったことのない企業および公共団体で、応募者の中から地域や職種等を考慮して100社・団体が選考される。
テレワークとは、オフィス以外の場所で働く労働形態のこと。選考された企業等には、総務省と厚生労働省からテレワーク用のリモートアクセスサービスを無料で提供され、在宅勤務やモバイルワーク(移動時や外出先での勤務)等を試行できる。希望者にはIP内線電話サービス、Web会議サービスも提供される。募集期間は09年12月4日まで、実施期間は09年10月から10年1月の予定。
テレワークは、ITを活用して場所と時間にとらわれない柔軟な働き方を実現するとされ、生産性の向上やコスト削減、ワークライフバランスの実現などに効果が期待されている。また「育児・介護と仕事の両立」や「地方での就業機会の拡大」「非常災害時の事業継続」などの課題解決に寄与するという指摘もある。