こんにちは。カピィです。後ろ盾のないフリーランスにとって、大事なのは「発信すること」。「情報は発信する人に集まる」とはよく言われますが、特に東京という街の感度の良さには驚きます。「フリーランスってやっていけるの?大丈夫?」と心配する人がいたら、私はこう言います。
「大丈夫。なぜならここはTOKIO(東京)だから!」
なんてったって「AKIRA」の街だから
生まれ育った石川県から、東京に移住して10年以上経つ私ですが、「東京」と聞くと未だに、小学生の頃に見た大友克洋のアニメ「AKIRA」の世界を連想します。得体の知れないものが詰まっている。街が生き物のように性格を持っている。決して好きではないけれど、他にはない変な魅力がある……というイメージです。
そんな東京で、自営業という不安定な職業に就いているため、実家の両親から「大丈夫なの?」と聞かれることがよくあります。私は決まってこのように返事します。
「大丈夫。TOKIOには仕事がたくさんあるから」
今まで、たくさんのフリーランスの人や起業家の人たちに会いました。他人のことを言えるレベルではありませんが、中には底抜けに浅い人もいました。企画やノウハウを持ち逃げするという不義理な人も、そりゃいました。
そんな人でも、いや、そんな人ほど意外にも仕事が回っていて、羽振りが良かったりします。仕事、お金、人脈…、あらゆるものがめまぐるしく流通する街。いろんな意味で「すごい街」なんだと理解するしかありません。
とにかく発信すること。あとは「東京」が助けてくれる
東京はそんな街なので、私たちのようなノンビリ屋でも、何かしら発信していくことで何かを吸い寄せることができて、細々とですが生き延びています。たとえば、特に営業はしてこなかった私たちですが、これまで、こんなことがありました。
・『スターウォーズ』を気取って書いたサムいブログを読んだお堅い業種の方から、ビッグプロジェクトを任せていただいたり・・・
・そのブログをきっかけに、海外の人気ショップを日本で展開するお手伝いをさせていただいたり・・・
・趣味を兼ねて女性向けカーライフ情報サイトを立ち上げたことで、日経新聞などいろんなメディアから取材をしてもらえたり・・・
・知り合いの社長から、ピザ屋で食事中にいきなり「3000万円でうちの子会社にならないか?」と買収提案を受けたり・・・
何か発信しているだけで、こんなにも毎日面白いことが吸い寄せられてくるもんだな、としみじみと実感します。そんなとき、思わず私たちの口をついて出てくるのが「TOKIOはすごいね…」という一言なのでした。銀行とブルセラショップが隣り合う変な街ですが、この街に助けられているのに感謝しています。
東京で「フリーランスになってやっていけるだろうか」と不安を抱いている方に伝えたいのは、「とにかく発信すること。あとは東京が助けてくれる」ということです。「ここは東京砂漠。そんなに甘くない!」と言われてしまうかもしれませんが、砂漠でもオアシスには人や資源が集まります。だから、自分がオアシスになるつもりで……、というのは、大きく出すぎかもしれませんが、ちょっとぐらいカン違いした人の方が、ここ東京では上手くやっていけるようです。
ただ、長く生き残れるかどうかは別問題。地に足つけて信頼を積み重ねていくこと。「地味な努力が何にも勝る」ということも身にしみて感じています。さて、この東京神話も、このところの不景気でかげりが見えていましたが、「発信することで、出会いたい人を引き寄せる方式」で、私たちはまた一つ夢が叶いました。それは「F1女性ファンが一同に集うイベント」を開催すること!東京神話、まだまだ行けそうです!