「彼女とケンカ」の原因「絵文字が変換されない!」

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「ホントにつまらないことなんですけど、ケータイが原因で彼女と喧嘩しちゃって…」

と話すのは、首都圏に住む会社員のAさん(20代)。

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文章の合い間に [生まれるひよこ] が混じる

   原因となったのは、ケータイのメールです。本人も彼女もイマドキの20代らしく、ちょっとしたことでもメールのやり取りをするのだそうです。

「付き合って半年ほどになる彼女とは、ケータイの通信会社が違うんですね。最近、彼女が自分のほうの会社に変えろ変えろってウルサイんです」

   なんで?とAさんが訊いて出てきた理由というのが、メールの文字化け。

   彼女曰く、他社変換できない絵文字が多く、メールの文章のなかに「[太陽]」「[生まれるひよこ]」などという「絵文字を説明する短文」が混じるのだとか。

「最初は仕方ないと思っていたらしいんですけど、ここへきて急にウザく感じるようになったとかで、それで通信会社を変えろって・・・」

いまどきの若者は案外「文字」へのこだわりが強い?

「でも、高校の時から10年ほど利用していますし、ポイントがなくなるとか、使ってるサービスも多くて面倒そうなんで、それでイヤだって言ってたらとうとう喧嘩になっちゃったんですよ」

   彼女は気に入ったメールを保存しておきたいタイプなので、どうしてもメールの文字化けが気になって仕方ないのだそうです。

   気持ちはわからなくもない気もするけど、そんなことで怒ったり喧嘩したりというのがわからないっちゃわからないような、ビミョーな感じです。

   ネットやケータイで、実は文字(テキスト)文化に慣れがある若い人たち特有の感覚なんでしょうか?

「仕事でケータイのメールも使うことはありますが、まさか絵文字は入れませんからね。正直、メールの文字化けで喧嘩するとは思ってもみませんでした」

   みなさんは、ケータイメールの文字化け、気になりますか?

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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