不況の影響をまともに受けて給料をカットされる人もあれば、依然として高給を維持している人もいる――。そんな状況が垣間見られる調査結果が公表された。「なんでこんな高い給料をもらえるのか?」という疑問は、ぜいたくな不満なのか、それとも会社や世の中に対するまっとうな不安なのか。
「たいした仕事してないのに施しを受けるようで・・・」
ネット調査のマイボイスコムは2009年7月21日、「就業意識」に関するアンケート結果を公表した。調査対象はインターネットコミュニティ「MyVoice」の登録メンバーで、回答者数は14,897名。
それによると、「現在の仕事に対する満足度」については、「満足」(9.5%)「やや満足」(43.7%)の合計は53.2%。「不満」(13.8%)「やや不満」(32.0%)の合計(45.8%)をやや上回った。
「現在の仕事に不満を感じる点」は、「給与水準」が44.1%で圧倒的な1位。次いで「仕事の量」(19.6%)、「人間関係(上司や同僚)」(18.3%)、「休暇日数、休みの取りやすさ」(18.0%)が続いた。
「働くこと」「仕事」などについて具体的に不安や不満に感じたこととしては、
「給料が上がらないことに不満はあります」(男性・34歳)
「ワークシェアリングで給与が大幅減になったことです」(男性・36歳)
「夫の残業が減ったぶん、収入が減ったのは痛いです」(女性・40歳)
と、収入の減少に対する不安を訴える声があった。一方で、
「たいした仕事をしていないのに、支払われる給料が多い。施しを受けるようで気分が悪い」(男性・25歳)
という意見もあった。
大手企業の入社数年目の社員だろうか。うらやましい限りだが、この会社は、これから先も働きに見合わない高給を支払い続けることができるのだろうか。