こんにちは。カピィのフジモト&オオハシです。
私たちカピィ主宰で月に1度開催している、フリーランス女性だけの「ランチ交流会」。初対面で職種も異なる方が集まり、いろんな話題で盛り上がります。楽しい話も多いのですが、中には涙なくしては語れない話も…。そこで今回はあるグラフィックデザイナーのAさんの「ゆるせない話」を。
コンペの落とし穴! 大手クライアントでも油断は禁物
デザイン事務所から、ロゴ制作のコンペに呼ばれたAさん。クライアントは誰もが知る某大手有名企業。実績が命のフリーランスとしては、是が非でも勝ち取りたい案件だったそう。
そこでAさん、「落選時はノーギャラ」という条件に合意してコンペに参加。渾身のロゴデザインをつくりあげてプレゼンしたそうです。
「会心の出来だったので、これはひょっとしてイケるんじゃないか、と思っていました」ところが数日後、Aさんのもとにはデザイン事務所経由で落選の連絡が…。
「デザイン事務所の担当者から『次の機会に、また声かけるよ!』と言ってもらった。結果は残念だったけど、実力を認めてもらえたんだと自信がつきました」
淡い期待を抱いていただけにショックを受けたAさんでしたが、なんとか気持ちを切り替え、別の案件に取り組むことにしたそうです。
電車の中吊り広告に「ボツ」になったはずのロゴが!
そして数ヶ月が過ぎ、コンペのことなど忘れていたある日、Aさんに信じられないことが起こります。なんと、ボツになったはずのロゴが、電車の中吊り広告に!
「マネしてる、とかの次元じゃないんです。アレンジ一切ナシの完全なパクリ! 電車に乗った瞬間、『あ~っ、あたしのロゴ~っ!』って叫びそうでした。でも冷静になってみると、他人が作ったロゴを使わされたデザイナーさんも気の毒。同業者だけにその屈辱を想像したら、何も言えなくなってしまって。パクられた悲しさと、デザイナーをバカにすんな!という悔しさで、思わず泣きましたね」
大手有名企業でも、そんなモラルのないことをしちゃうところがあるんです。腕一本で頑張るフリーランスをこんなふうに扱うなんて…。話を聞いているこっちが泣きたくなるほど、ゆるせない話です。
他にも、提出させられた作品集からデザインを平気でパクる悪徳広告代理店の話や、提案させたプロモーション企画を却下しておきながらシレっと採用する外資系企業など…、似たような例はゴロゴロあります。
イラストレーター、WEBデザイナー、コピーライター、フォトグラファーなど、コンペ参加や作品提出の機会が多いフリーランスの方は、くれぐれもお気をつけて。資料の備考欄や口頭で、しっかり「複写・無断転載厳禁」のクギをさしたほうがいいですよ!