不景気もなんのその、自分の才覚で生き抜いていこうと、会社を飛び出して独立、起業する「女性起業家」が元気だ。ある調査によると、女性起業家は、5割以上が自分を「モテる」と考え、1ヶ月に平均15万円を自分のために自由に使っている実態が分かった。
55%が「自分はモテる」。恋人には「優しさ」と「収入」を求める
起業・独立・開業支援の「女性起業塾」を運営するトレンダーズでは、女性経営者・個人事業主を対象としたアンケート結果を公表した。調査は、女性起業塾の受講生・卒業生と、トレンダーズ「トレンドリーダー」登録者のうち、実際に企業経営・個人事業を行っている100人を対象とした。
それによると、女性起業家が「1ヶ月に自由に使える金額」は、平均約15万円。20万円以上と答えた人が28%おり、100万円以上と答えた人も3%いた。「衝動買いできる金額」は、平均約53万円。3割の人が20万円以上と回答し、100万円以上と答えた人も12%いた。
「女性社長はモテると思うか」という問いに対しては、「とてもそう思う」(10%)と「どちらかといえばそう思う」(45%)を加えると、55%が「モテる」と回答。過去に付き合ったことのある人数は平均6.2人で、「20人」「50人」という回答もあったという。
「恋人(夫)に求めるものは」という問いには、約8割が「優しさ」と答えたが、「収入」という回答も6割ほどあった。既婚者の場合、夫の仕事内容は「会社経営」が13%、個人事業主が25%。女性社長と付き合える「優しさ」や「収入」を確保するのは、一般の勤め人にはなかなか難しいかもしれない。
「愛される悪女は本物を見抜く目を持っている」
仕事面については、「起業しようと思ったきっかけ」は「好きなこと、やりたいことをしたかった」が1位で20%。2位は「会社で働くことが合わなかった」で17%。会社で働くことにストレスや限界を感じて独立した人が多いと思われる。
「起業するのにかかった金額は」との問いには、「0円」が22%、「50万円未満」が18%、「50万円以上100万円未満」(17%)を加えると57%が100万円未満で事業を始めている。回答者は美容関係などの個人事業主や、コンサルティングやセミナー講師など専門知識が必要だが元手のかからない仕事をしている人も多いので、初期費用が比較的少ないという結果となっているようだ。
一方で、「自分の会社の価値はいくら?」との問いには、「0円」が22%いたものの、「1億円以上」が15%もいて、平均1億6575万円となった。
では、「女性起業家」とは、実際にどのような考えを持った人たちなのだろうか。女性起業塾の講師も務める「ナオミちゃんベル」氏のブログ「悪女学研究所 研究員の華麗なる日々」には、『愛される悪女 25箇条』が掲げられている。そこには、
・「愛される悪女は経済力がある」
・「愛される悪女は狙った獲物をはずさない」
・「愛される悪女は他人に依存しない」
・「愛される悪女は本物を見抜く目を持っている」
・「愛される悪女はすべてを捨てる潔さを持つ」
など、いまどきの草食系男子が目を回しそうな項目が並んでいる。これらが、すべての女性起業家のモットーというわけではないだろうが、安易な逆「玉の輿」ねらいでは、見抜かれて相手にされないのは間違いなさそうだ。