最近の若者は、上司やお客さんの前で、上手に敬語が使えない人が少なくないようです。それだけならまだしも、社内の先輩などに対して、ほとんど友達のノリで「タメ口」でしゃべりかけてくる人もいます。Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」には、こんな質問が投稿されました。
「後輩からタメ口で話されるのがむかつきます」
27歳にもなって敬語の使い方も分からないなんて・・・
相談者のlalalatv555さんの職場には、3ヶ月前に中途で入った27歳の主婦がいます。悪い人ではないようなのですが、たまに友達風に「タメ口」で話かけられます。
相談者は、その人よりもっと年上で、何年も会社にいる先輩。おそらく、これまで「目上の人には敬語を使うように」という指導を先輩から受け、自らも徹底してきたことでしょう。後輩に「タメ口」で話しかけられるのは、どうにも我慢がならないようです。そこで、Q&Aサイトで質問してアドバイスを仰ぐことにしました。
「注意すると険悪な雰囲気になりそうだし、何かいい方法ないでしょうか?」
「こちらが敬語を使って対応すれば気づくのでは?」
この相談に対しては、「腹が立つ」という意見がほとんどでした。対応の方法としては、「こちらが敬語で対応する」という提案をした人が2人いました。
「私だったら、感情のまったくこもっていない敬語で話し続けます。・・・向こうも、自分のタメ口が居心地悪くなってくると思います」(dodotoyanyaさん)
「特に注意はしません。むしろ敬語で返したりします。自分で気づいてほしいというか・・・いやみですかね」(tara00mamaさん)
自分から指摘すると角が立つなら、相手と親しい同期入社の社員や、職場の担当者を通じて指摘してはどうかという提案もありました。
「その人の同期伝いに言えると角は立ちにくいのですが・・・27にもなってそんなこともできないのはその人が愚かだからです。仕方ないでしょう」(miridasinnさん)
「実は、私の職場にも、タメ口後輩がいて、気になっていました。・・・主さんの職場には、接遇等の担当はいらっしゃるのでしょうか。それとなく、問題提起してみてはいかがでしょうか」(cotosayuriさん)
後輩を「子ども扱い」して年齢差を気づかせるという高度(?)なやり方も。
「注意するのではなく、思いっきり子供扱いして『年齢差』を思い出してもらっています。『○○だよね』とか『○○してよね』というような、同意を求めたりお願いしたりという場合に多いですね」(shibaken9696さん)
距離を置いて気づかせるか、距離を縮めて指摘するか
また、「相手が問題に気づくよう、距離を置いてみれば?」という意見もありました。
「ここはぐっとこらえて必要以上に彼女とあまり関わりあわないことをおすすめします。・・・続けていれば、あなたが彼女のことをよく思っていないことに彼女自身も気づくでしょう。ただそれを直接注意するのはあまりお勧めしません。なんかどこかの運動部みたいじゃないですか?」(kkgatewayさん)
これとは逆に、なれなれしい後輩はきっと「あなたと仲良くなりたいのだ」から、まずは仲良くなって、親しくなってから指摘してあげればよいという意見も。
「しばらくは、(27歳の主婦でも)子供だと思って大きな気持ちで接してあげたらどうでしょう? 仲良くなったら、『実は、あの時、少しムカついてたんだ~』と笑って言ってあげたらいいと思います。職場のどの人に対しても、時々タメ口がでているようなら、他の人への対応をダシにして『仕事中の年上の人へのタメ口は、やめたほうがいいよ』と注意できますよね」(gaoebi777さん)
最初から面と向かって注意できれば楽なのに・・・、と思わないでもないですが、特に最近の若い人たちは、注意の内容よりも、注意のしかたや言い方に敏感な傾向があると聞きます。おかしな「逆ギレ」の被害に遭って損をしないよう、上手な対応を工夫したいところです。