新聞とブログの間でおきる「共振・依存関係」
ミドルメディアがつないでいるのは、新聞に代表される「マスメディア」とブログをはじめとする「パーソナルメディア」だ。2005年ごろまでは新聞にとってブログはとるに足らない存在だったが、ここ数年は両者の間に「共振・依存関係」が生じている、と藤代さんは語る。そこには、いくつかの問題があるという。
藤代: ブログ初期の状況。ネット上の言論は便所の落書きだ、という批判が強かった(新聞業界)。2003-2005年ぐらいまで。現在は、マスメディアも巻き込まれていっている。
藤代: メディア「間」の共振、依存関係があらわれている。ネットの情報がマスメディアに、マスメディアの情報がネットに、というような循環。
藤代: この状況の背景。1.ミドルメディアの登場 2.新聞社のネット事業本格化(ネットで取材する記者も出てきている。情報ソースにもしはじめた)。中高年のデスクのリテラシーが不足しているために、「特ダネ」化(俺が知らないから特ダネ)。記者の中には自作自演を2ちゃんねるでやって ...
藤代: 楽天の個人情報販売問題。読売が取り上げる2週間前に、Gigazineに出ていた話題。読売は、ネットがソースであることを明示していない。
藤代: 毎日の厚労省次官殺害の犯行予告「スクープ」。ウィキペディアの記事を見て、GMT時刻を日本時刻とみあやまった。
藤代: この件もネットでさんざんたたかれた。循環の事例。
藤代: コピペ、誤報の記事が横行している。これは新聞社がやるべきことなのか?ブロガーの立場は弱く、批判した個人・団体は守られるのか。