夏のボーナス「カット」 月4万円の「副業」で自己防衛

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   世界不況のあおりを受けて、08年度の決算が最終赤字になった大手企業が続出し、株主総会で経営者が陳謝する場面も多かったようだ。この影響は、従業員の家計にも及んでいる。ある調査結果を見ると、給与やボーナスのカットに対して、副業で「自己防衛」するビジネスパーソンの姿が浮かび上がってくる。

夏のボーナス「一部カット」「当日まで支給不明」が4割

   懸賞サイト運営のアイブリッジは2009年6月24日、「お金」に関するアンケート結果を発表した。回答したのは、同社の懸賞サイトに会員登録した20歳以上の男女1000人。調査期間は6月15日。

   それによると、「今年、夏のボーナスは貰えそうか」という質問に対して、「いつもどおり貰える」と回答した人は26.8%にとどまった。一方「一部カットだけど貰える」が26.7%、「当日まで分からない…」(13.5%)と合わせると40.2%となり、不景気の影響を表している。

   回答者からは、

「給与も減っている今の状況では、毎月の赤字をボーナスで補てんしているのが現状。減らされると本当につらい!」
「私は今年からパートになったのでボーナスありません・・・ちなみに主人の会社は去年から夏も冬もボーナスゼロで、我が家ではボーナスの話題は禁句です」

といった悲鳴が寄せられている。

   また、「今年の夏のボーナスの使い道」は、1位が「貯金」(30.2%)。次いで「ローン返済・クレジット返済」(22.7%)、「生活費・食費」(14.9%)となっており、苦しい生活と将来への不安を反映した結果となっている。

現在行っている副業を「3年以上」続けている人は42.5%

   給与もボーナスもカットされれば、本業以外のアルバイト(副業)で補填せざるを得ない。転職サイト・イーキャリアは09年6月25日、「副業に関する意識調査」の集計結果を発表した。調査期間は6月12日から6月16日まで。

   それによると、「正社員で副業を行っている人」200人に調査したところ、副業の内容は「FXなどの投資」(24.0%)が最も多いことが分かった。次いで「ネットオークション」「アフィリエイト」がいずれも17.0%で上位を占め、「コンビニ店員やショップスタッフなど」(13.0%)や「通訳や塾の講師」(11.5%)という回答もあった。

   副業を行っているタイミングは、「土・日・祝日」(57.0%)と「平日で会社から帰宅後」(50.5%)が多く、副業のひと月当たりの収入は、全体平均で4万37円。単純計算で年間50万円もの収入を手にしていることになる。

   現在行っている副業を続けている期間は、3年以上が42.5%、1年以上~3年未満が23.5%と、意外に長期間行われている。特にネット副業は、時間や場所の制約を受けずにすることができる。本業の収入が上がる見込みがない中で、密かに専門能力を磨いて、収入を得ている人が増えているのかもしれない。

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