「0120」で始まる迷惑電話がかかってくる!

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詐欺の場合も。「迷惑番号リスト」でクチコミを確認

   もうひとつは、先にもあった無線インターネットなどの営業電話。

「調べてみると、請負でテレアポ業務をやってる法人や個人はもとより、発信元を隠したい法人や個人が利用する『逆転送サービス』というものがあったんです。これの代表格が、0120番号の利用だったんですよ」

   さらに、振り込め詐欺のケースもあるといいます。

「私は経験したことはないですが、ネット上には振り込め詐欺に利用されているといった情報がありました。また、ネット上に迷惑電話をかけてくる0120番号がリスト化されているサイトもあったので、私にかかってきた番号も追加しておきましたよ」

   たしかに、知らない、あるいは登録していない番号や非通知設定だと警戒もしますが、0120だと警戒感のハードルが下がってしまい、電話に出てしまう人もいるでしょう。

   振り込め詐欺や債権回収を騙った詐欺では、同じ逆転送でも「03」や「06」に偽装できるサービスが使われてきました。これは、一部マスコミでも報道されたことがあります。

   0120は、その意味ではちょっと新しい手口なのかもしれません。

   よくよく考えれば、Aさんが言うように0120はかける相手先の番号ではあっても、かかってくる番号では通常はないはず。

   基本的には無視、あるいは着信拒否リスト行きが正解なのでしょう。どうしても気になるならば、ネット上にある迷惑番号リストに載っているかどうかを調べる、ということぐらいはしたほうがいいかもしれません。

   おかしなトラブルに巻き込まれないためにも、十分に注意してください。

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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