不景気で空前の就職難にもかかわらず、職場の人間関係や仕事上のトラブルなど、さまざまな事情で会社を辞めたいと考える人がいます。しかし、すんなり辞めさせてもらえる場合ばかりではないようです。Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」には、こんな質問が投稿されました。
「退職願いを告げましたができませんでした。何か裏があるのかと思ってしまいます」
「仕事中に逃亡した人間を温かく戻そうとする気持ちがわからない」
「誰もが知っている会社」に勤めるcottoncandymilkspさんは、仕事が辛く、上司に泣きながら「辞めます」と申し出ました。すると上司は「おれらを置いてやめるのか？」「おれらと仕事がしたくないのか？」と尋ねてきました。「そうではないですけど・・・」と答えると、上司は「じゃあ、がんばろう！」と言って、辞めさせてくれませんでした。
その後、かろうじて出勤したものの、仕事に身が入らず、店長を怒らせたりミスをしたり。ついに仕事から逃げてしまいました。すると、今の上司と元上司2人の3人からメールや電話がたくさんきて、怒るどころか励ましてくれ、一緒に頑張ろうと言ってくれたのだそうです。
cottoncandymilkspさんは、そのときの気持ちを「嬉しかったのですが、気持ち悪くも思いました･･･」と正直に打ち明けています。
「1度逃げた人間を、しかも仕事中に逃亡したこんな人間を、温かく戻そうとする気持ちがわかりません。私には、自分で自分自身にそれほどの価値はないと思うんです。なので、何か裏があるのかと思ってしまいます･･･。思いすごしでしょうか･･･」
「会社は笑って辞めるところ。泣いて辞めると後悔するよ」
この相談に対しては、「質問者は自信を失っているため、周囲の優しい言葉を素直に受け取れないのではないか」と考えた人が多かったようです。上司の引き止めを素直にとらえて、「いい会社に出会えて良かったのでは？」と指摘する回答が多く寄せられました。
「そこまで心配してくださる上司がいるなんてあなたは幸せですね！！裏は何もないと思いますよ。あなたと一緒に働きたいという思いが強いから励ましてくれるんだと思います！！」（mame_mame_harike_nさん）
「そんな良い会社にめぐり合う可能性はかなり低いですよ。辞めて他の会社に行ったら、もっと働きにくい職場であることは間違いないですよ。断言します」（rohiketaraguoさん）
質問者を励ましたり、具体的に自信をつける方法についてアドバイスする人もいました。
「どんなに優しい職場でも"やる気がなく力にならない人材"なら解雇されると思いますが、質問者様の場合はご自分が自覚されていないだけで、会社的には質問者様の能力をかっているのだと思いますよ！」（o_o_o_o_hana_hanaさん）
「まずは、日常のこと、仕事も含め、ひとつひとつ丁寧に進めてみること。日々を丁寧に生活できるようになると、少しづつ、気持ちが前向きになりますよ」（kikuchifebさん）
「自分はどうしたいのでしょうか？答えはそれのみ」
また、もし辞めるとしても、このタイミングで辞めるべきではない、とアドバイスする人もいました。
「退職とは、自分がうまくいってない時、『会社が嫌だ』と思っているときにはするものではないと思います。あなたの場合だと、ますます、自信なくしちゃいますよ…」（kikuchifebさん）
「『会社は泣いて辞めるところじゃない』と先輩に言われたことがあります。『会社は笑って辞めるところよ。泣いて辞めると後で後悔するよ』」（tiwawa0410さん）
一方で、退職を申し出ながら、引き止められると迷ってしまう質問者に対し、「自分の考え方をはっきりさせるべき」とアドバイスする人もいました。
「本当に辞めたいんですか？仕事が辛いという理由で逃げてるだけなんじゃないですか？もう一度自分の意思をしっかり考えて」（clover_enaさん）
「それで、自分はどうしたいのでしょうか？答えはそれのみ。ちなみに私は、以前の会社で辞意を伝えたところ３回ほど豪華な料亭に連れていかれ、阻止されました」（jan_qazwsxさん）
jan_qazwsxさんは「辞めることを阻止するのも、結局は上司の評価のためでしかありません。･･･今、思い出しても、辞めて正解でした」と経験を語ります。さて、こんな「親切」な会社に残るべきかどうか。上司からの熱心な引き止めには、裏があるのかないのか。皆さんはどう思われますか。
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