プログラマーはみんな「俺は賢い」と思い込んでいる
趣味は料理と自転車。2007年には房総半島を駆け抜ける「ツール・ド・ちば」にも参加した
セレゴでのポジションは最高執行責任者(COO)。商社と金融界で働いた経験をもとにマーケティングやファイナンスの総括を担当するとともに、学校で学んだ数学的知識を生かして、自らプログラミングも行う。
ほぼすべての実務に関わるオールラウンドプレイヤーだが、なかでも技術者集団であるセレゴの開発チームのまとめ役として、大きな役割を担っている。個性派も多いプログラマーを統率するコツはあるのか。ブライアンはこう話す。
「なによりもプログラマーがどこで苦労するのか、どこでチャレンジを感じるのか、どこが面白いと思うかということを分かってあげないといけない。そのためにはプログラマーとしての経験も必要。プログラマーはみんな『俺は賢い』と思い込んでいるから、技術があまり強くない人がリーダーだったりすると尊敬してもらえない」
また「プログラマーは猫みたいなもの」というのが、ブライアンの持論だ。ご主人様の言うことを素直に聞く犬とは違って、自分の価値観や気分を重視する生き物というわけだ。
「プログラマーに『こうしなさい』『ああしなさい』とあまり強く言うと、みんな嫌がってしまう。ある程度、自由を与えながら、『よしよしよし……』と機嫌を損ねないようにしていかなければいけないんだよね」