毎日残業続きで、晩ご飯は毎日深夜。いつのまにか「メタボ」の宣告、それでもなかなかダイエットに踏み切れない・・・。そんな人でも、会社が「ダイエット成功手当て」を出してくれるというのなら、本気で生活改善に励むのではないか。
社員の「メタボ解消」で健康維持とイメージアップを図る
ゲーム・CDなどの複合リサイクルショップ「エンターキング」を運営するサンセットコーポレイション(千葉県市川市)は、2009年5月15日から全社員約200人を対象とした「ダイエット成功手当て」と「健康維持成功手当て」を導入した。毎年10月に行われる健康診断の結果をもとに、一定基準のダイエットを成功させた社員に3万円、健康診断時に「A判定」(健康判定)を受けた社員に5千円の報酬を支給する。
エンターキングの店舗の多くは、深夜2時までの夜中営業。社員の生活習慣・食生活が乱れがちで、肥満傾向にある社員も多い。2008年の健康診断データでは肥満と診断された人(BMI値25以上)の割合は27.6%で、同じ世代(20~39歳男性)の全国平均を上回った。
同社の丹野照夫社長はスポーツ愛好家で、「心身ともに健康であってこそ仕事もプライベートも充実する」という考えの持ち主。社員から「ダイエット手当てがあれば頑張れるのに……」という声が上がったのを聞き、制度の導入を決めた。
社員の間では、次回の健康診断がある10月を目指した「ダイエット宣言」があちらこちらで挙がっているという。同社は、この制度によって、社員の健康と顧客からの好感度アップを期待している。