満員電車で「メール打つ人」 他人の目を気にしすぎ?

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   昼下がりの某私鉄車内。ぎゅうぎゅうの混雑というほどではありませんが、つり革は全部埋まってる感じです。

「ちょっと、やめてください!」

   大声ではないですが、ハッキリとした女性の声が響き渡りました。車両の中程、立ってケータイを操作していた若い女性です。

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車内に一瞬、緊張が走ったが......

「どうしたの?」

   痴漢かと思ったのでしょう、近くにいた主婦が女性に声をかけました。

「いえ、この人がメールを覗いてるんです...」

   一瞬、緊張が走った車内も、これにはガックリでした。

   実は、筆者もメールを打っている女性から睨まれたことがあります。別にメールを覗き見していたわけではなく、ホームで電車を待つ列に並んでいたときのこと。

   ボーッとして向かいのホームを所在なく見ていたのですが、前にいた女性は視線が気 に障ったのでしょう。

   座っているとき、立っているとき、どちらにせよ、ケータイを操作していると、隣の人の視線が過剰に気になるのは、筆者も体験から知っています。

   なかには、実際にメールを覗き見している人もいるかもしれません。しかし、大半は特に覗き見をしようとしているわけではないような気もします。

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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