すべての問題は自分に起因している
今でも私の中には、かつての挫折感とともに「あの頃の自分に戻りたくない」と思う気持ちが強く残っています。そして、その気持ちが、自分の中のシュガー社員の要素を封印し、あるべき社会人の姿で仕事に取り組む原動力になっています。
もし、いま「会社が悪い」「上司が悪い」「同僚が悪い」「世間が悪い」と周囲に不満をまき散らしながらも、何となく不安に感じている人がいたら、いちど甘えを捨てて「すべての問題は自分に起因している」という言葉を頭に浮かべて下さい。社会に出てから、いえ、もっと前から、自分の人生の決定権は自分にあるのです。
今の会社を選んだのは自分です。「この会社にしか入れなかった」という人も、最後は自分で決定しているわけです。上司とうまくいかないのは、上司にも問題があるでしょうが、自分の問題でもあるはずです。自分を客観的に見るのは勇気がいりますが、それで見えてくるものもあります。変わりたくても、年齢が上がれば上がるほど変われなくなります。
どうか「若い」と言われているうちに、シュガー社員から脱皮し、志を高くして「あるべき社会人の姿」を目指して下さい。あきらめずに自分を信じて下さい。挫折感が強ければ強いほど、それをバネにしてください。あなたなら、きっとできるはずです。
田北百樹子