エバンジェリストとして「smart.fm」の良さを広くアピール
経営者として、会社のスタッフに期待するのは創造性。「エンジニアというよりは、デベロッパー(開発者)と呼ぶのにふさわしい人材を求めている」
エリックのサポートのおかげで予備校ビジネスは順調に成長していったが、その過程で、日本の英会話学校の教育方法には大きな問題があることに気付く。
「アメリカの大学院の試験に合格するには英語力が必要なので、生徒さんに『どこの英会話学校に行ったらいいですか』と聞かれるんだけど、おすすめできるところがなかった。日本の英会話学校は教え方が科学的ではないし、点数がどれだけ伸びるのかはっきりしなかったから」
そこで、コンピューター会社のエンジニアに協力してもらって、試験に必要な英単語を効率的に記憶できるソフトを開発した。脳科学や認知心理学をベースにしたそのソフトが生徒に好評だったため、エリックと相談して「記憶管理システム」そのものを提供する新会社を設立することにした。それが、セレゴ・ジャパンだ。
セレゴでのアンドリューの役割は、会社のビジョンを社内のメンバーに指し示すとともに、smart.fmなどセレゴが提供するサービスの良さを対外的にアピールすること。いわゆるエバンジェリスト(伝道師)だ。社交性が豊かで、いろんな人と会って話をするのが大好きなアンドリューにはぴったりのポジションだ。