教訓7:試合について復習せよ(Study the game video)
試合が終わったあとでその過程の分析することは、新しい教訓を学ぶ機会を与えてくれる。プロスポーツのチームでは、選手たちに試合の直後にビデオを見せ、さらに同じ週の間に再び見せたりして、ビデオを用いた学習を一般的に行っている。
米国の海兵隊は演習の最後に、隊員が自分たちの成功したポイントや失敗したポイントについて数分間ふり返る場を設けているが、これもビデオ学習と似た効果をもたらす。このように会社の経営者も試合のビデオを見返すのと同じように、職場のメンバーが自らの仕事ぶりをふり返るための「問い」を投げかける必要がある。
以上が、カッツ准教授が抽出した「7つの教訓」である。この論文は経営者を意識して書かれたものだが、「ハーフタイムを設けて見直しをする」とか「負けグセを破るために失敗の原因を考える」といった教訓は、個人で取り組む仕事でも、積極的に取り込んでいけそうだ。