教訓4:練習のための時間を作り出せ(Carve out time for practice)
プロスポーツのチームは、実践の場としての「試合」と学びの場としての「練習」を交互に繰り返している。ところが、会社のチームは往々にして「実践」に重点を置きがちで、「練習」がおろそかになってしまう。そこで会社の経営者は、学びの場となりうるような時間や場所を意識的に確保していく必要がある。
たとえばコンサルティング会社のマッキンゼーは近年、1週間に1日は自宅で仕事をすることを推奨している。ふだんの仕事の現場では、コンサルタントはクライアントに常に良い印象を与えるように求められ、失敗は許されない。しかし自宅で仕事をしているときは自分の失敗や限界を認めやすく、新しいアイデアを論じることも可能なので、「学びの場」として活用できるのだ。