電車で「ポータブルゲーム」ハマりすぎるのは危険だ

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他人を慮るコミュニケーションが欠落している

   ゲーム機の男性は明らかに降車する人、あるいは乗車してくる人の障害となっているのですが、意固地にドアの側に立ったままです。そんな彼に対し、睨むようにして無言のクレームをつける別の人もいました。なかには、鞄をわざと当てるようにしていく人もいます。

   どっちもどっち、だと思います。

   公の場でイヤホーンをし、ゲームをするということは、周囲との関係を自らシャットアウトし、自分だけの世界に没入しているわけです。その一方で、周囲と断絶している人に対し、無言のままで押したり、目線だけでクレームをつけるのは、その人の存在を認めないということに等しいと思います。

   いずれにしろ、他人を慮るというコミュニケーションが欠落しているのです。

   もちろん、自分だけの世界に没入したいなら、電車の中という公の場ではなく、自分の部屋でやれ、とは思います。だからといって、邪魔なものを力づくで排除するとか、無言で忌み嫌うというのでは、世の中のマズいことは何も解決に向かわないのではないでしょうか。

   実は、別の日にも、同じようなトラブルを目撃しました。公の場における個人の振る舞いについて、みなさんはどのようにお考えになっていますか?

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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