「ワーク」が充実すると「ライフ」も充実する
かくいう私も、最初の頃は「会社とプライベートは分けたい派」「就業時間後は会社のことは考えたくない派」でした。しかし、あるとき責任感を持って仕事に向かいだす中で、自分の役割を果たすために勉強しなければならないことに気づき、知識を増やして仕事に活かすことの「面白さ」を知ってしまったのです。
それからは、休日になると必ず書店に行き、人事・法律関連のコーナーを端から立ち読みして、良さそうな本は買うということが習慣になりました。続けることができたのは、仕事にどっぷり浸かっているうちに、やりがいを感じたからだと思います。
もちろん、自ら大きな仕事を引き受けるプレッシャーもありました。時間をかけている割りには全く進まず、焦りで逃げたくなることもありました。しかし、苦難を乗り越えてやり遂げた後の満足感、達成感は、また格別なのです。
そんな風にして仕事の面白さ、充実感を初めて味わったころ、あるとき周囲の「デキる」先輩たちを見て、こんなことに気づきました。
「仕事にきちんと取り組んでいる人は、休日も楽しんでいる!」
私の周りの「デキるやつ」は、平日に仕事を頑張って、休日は自分へのご褒美としてストレス発散をかねて大いに遊んでいました。「責任の重い仕事をこなして、高い収入を得て、休日は余暇でリフレッシュし、ときには休みの日も寝食を忘れて勉強をする……」。自分の中で、そんな理想像ができてきました。
休みの間も仕事のことを考えるのか、休みは余暇に専念するのか。それは人によっても違うし、その人の成長段階によっても異なります。ワークのためにプライベートがすべて犠牲になってしまうのは問題ですが、プライベートの充実のためには、まずはワークの足場を固め、その上で両者のバランスを取って生きていきたいものです。
野崎大輔