「植物みたいな人が多いですよね」
自由で活気のあふれる職場を想像していた中田さんは「なんて意味のないルールに縛られている会社なんだろう」と幻滅せずにはいられなかった。こんな会社で感情を押し殺して働いているとだんだん生気が失われていく気がしたが、外出先でもこんなことを言われた。
「あなたの会社の人は植物みたいな人が多いですよね」
「ロボットみたいな感じの人がたくさんいますよね」
もともと感情豊かなタイプの中田さんにとって、この状況はきつかった。目に見えないロープでがんじがらめに縛られているような感覚。会社では自分の席に座っているのも辛く、家に帰ってもよく眠れない。ストレスからくる衝動食いで体重も増えたし、「あの会社、大変でしょう?」と取材先の人に心配されて思わず泣いてしまったこともある。
「笑うことを禁じられた職場で過ごすうちに、いつのまにか、笑いを忘れた人間になってしまいました」
入社して半年後、彼女は辞表を出した。
【会社ウォッチ編集部より】
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