「職場で笑ってはいけない」 ある出版社の「奇妙なルール」

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   いつの時代もマスコミ業界は人気があって、どんな会社でも門を叩く人が絶えない。でも、いざ中に入ってみたら想像していたのと全然ちがってガッカリした、という話をよく耳にする。期待と現実のギャップが大きい業界なのだ。これから紹介する出版社のケースも、そんなミスマッチの一例である。

先端的なイメージの人気出版社に入ってみたら・・・

オフィスの外観が近代的だからといって、内部もそうとはかぎらない(写真はイメージ)
オフィスの外観が近代的だからといって、内部もそうとはかぎらない(写真はイメージ)

   東京の有名私大を卒業した中田理香さん(仮名)はファッション関係のライターを経て、その出版社に就職した。社員数は100人程度と中規模だが、50年以上の歴史がある老舗といえる出版社で、マスコミを目指す学生ならば誰もが知っている。都内の一等地にあるオフィスビルは洗練された外観で、ブランドイメージも先端的で好ましいものだった。

   中途採用ではあったが、学生のときから憧れていた会社に入ることができた。狭き門をくぐり抜けて採用通知をもらったときは本当にうれしくて、編集部に記者として配属された中田さんの胸は希望にあふれていた。

   しかし実際に働きだすと、外から見ていたのとは全く違う、その会社の「本当の姿」が立ちはだかった。先端的で自由なイメージとは正反対の封建的な社風。それを象徴するのが、奇妙な5つのルールだった。

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