「自分のビジネス」を試すチャンスがやってきた
編集部 独立したい人にとっては以前よりも環境が良くなっているということですが、最近は不況の影響で、普通のサラリーマンにもワークシェアリングや副業許可など、かつてとは違う波が押し寄せています。
塚田 今までのように会社の仕事を普通にやっているだけでは、期待する収入が得られなくなるということですね。これは一見悪いことのように見えますが、独立している私からすると、非常に大きなチャンスじゃないかと思います。これまでは、副業をしたくても会社にバレたら…、とためらっていた方は堂々とできるようになります。しかも、副業できる時間が増えるわけです。「起業マインド」がある方にとっては、会社にいて収入を確保しながら、考えた事業プランのテストマーケティングをしたり、ビジネスチャンスを探ったりできます。自信がついたところで、人生の選択をすればいいわけで、これは理想的ではないですか。
編集部 しかし、「副業をやっていいですよ」と言われても、何をやったらいいか分からない人も多いと思うのですが……
塚田 あくまで副業なのですから、難しく考える必要はないと思います。まず自分がやりたいことをあげてみて、それが自分にできるかどうかをチェックして、さらにニーズがあるかをリサーチする。こうやって自分にできそうなビジネスを考えることは、非常にクリエイティブなことで、とても面白いことだと思うんですよね。小さい頃の夢を思い出して、人生を二度楽しむぐらいのつもりでトライされたらと思います。これからは、会社員であっても、複数の収入を持つことがステイタスになるかも知れませんよ。
編集部 そう考えると、なんだか楽しそうですね。
塚田 景気は個人の力ではどうしようもない部分もありますが、先日のWBCの盛り上がりのように、前向きに捉えていけば結果は必ずついてくると思います。後ろ向きに考えてふてくされていても、メンタル的にも収入的にもよくないことばかりになります。たとえば、ネットオークションで何か売ってみる、アフィリエイトでWebショップを構築してみるとか。これらは、ほぼ資金ゼロでモノを売るスキルを磨くことができます。専門知識があったり書くことが好きであれば、有料メルマガを発行して、定期収入を得ることも可能です。ネットをうまく活用すれば、個人でもかなりのことができます。しかも、初期コストをかけないで副業を始められます。