仕事の悩みは家庭に持ち込まない。そういうポリシーをもっている人は少なくないと思いますが、給料が大きく減ってしまった場合は家族に伝えるのが普通でしょう。しかしなかには、減給されたことを妻に伝えることができなくて悩んでいる人もいます。そんな気弱なサラリーマンの悩みがQ&Aサイト「OKWave」に掲載されました。
「減給されたことを妻に言えない。どう言い出したらいいのか……」
「給与日にばれるのは明らかだが、告げられない」
相談者のpanchan2さんは数ヶ月前に転職して新しい職場で働き始めました。ところが職場の人間関係や仕事になじめず、試用期間終了後に上司から減給を言い渡されてしまいました。減給額は決して少ない金額ではありませんでしたが、自分にも問題があったので仕方がないと考えています。
しかし、そのことを奥さんに伝えることができません。
「妻には今まで新しい職場での仕事が不調だと話したことはありませんでしたし、おそらく私が順調に仕事をこなしているのだと思っているのかと思えます。正直に言うのがいいとは思うのですが、なんとも言い出しづらいです」
このようにpanchan2さんは、苦しい胸の内を吐露しています。「次の給与日には入金額でばれてしまうのは明らか」と分かっていながら、真実を伝えることがなかなかできません。悩んだ末に、Q&Aサイトで相談してみることにしました。
「どういうふうに言い出したらいいのか・・・悩んでいます」
話さないと、あとでトラブルの元になる
この相談に対しては、「素直に伝えるべきだ」という意見が圧倒的な多数派でした。勇気を出して告白しましょう、というわけです。
「黙っていてもいずれはばれますし、もしウソをつく羽目にでもなれば、ウソにウソを重ねることとなるでしょう。今、一寸した勇気があるなら、その様な泥沼へ足を踏み入れる心配もなくなります」(kameidotenさん)
また、妻の立場から「打ち明けて欲しい」という声を寄せる人もいました。
「私の旦那さんもあまり会社でのことは私に話しません。このご時世ですので、色々あるでしょう。精神的にも辛いことも多いと思います。でも話してこなくてもやっぱりなんとなくわかったりします。・・・奥様に正直に話されてみてはいかがですか」(neko0613さん)
いずれも正論でしょう。しかし往々にして、人の悩みというのは、そうすべきだと分かっていながらも実行に踏み切れないところに存在するものです。問題は「言いにくいことをどうやって切り出したらいいのか」ということ。それに答えようと、いくつかの「切り出し方」がアドバイスされました。
減給の理由を「不況」のせいにしてみるのはどうか?
たとえば、朝出勤したところで、奥さんにメールを出すという方法。
「非常に言いにくかったけど、職場で色々とあって給料が減らされた。××万円ぐらい。かなりへこんでいるけど、とりあえず頑張る。夜帰宅したら、詳細を話すよ」
といったメールを送っておいて、夜、帰宅したら、詳しく説明するというやり方です。
「あなたもそうでしょうが、奥様もある程度冷静になれているだろうから、冷静に話ができるとは思います。つらいでしょうけどね」(janjanjaさん)
また今は不況で減給やリストラのニュースがあふれているので、それに便乗したらどうかという意見もありました。
「減給の理由を『職場の人間関係や仕事になじめず』では無くて、『不況だから』と言うのはどうですか? それに、今の世相で夫の所得だけで家計をやりくりできなくても別に恥じ入ることじゃないと思います」(noname#81164さん)
大切な人に言いにくいことを伝えなければいけないとき。あなたはどのようにして伝えますか?