「悔しかった出来事」を話すのがコツ
新入社員でなくとも、ビジネスパーソンにとって「自己紹介」は重要だが、なにかコツはあるのだろうか。『売れる営業、売れない営業』『法人営業バイブル』など営業術に関する著書が多数ある経営コンサルタントの大塚寿さんは、
「自分が実際にやってみて好評なのは『ネガティブ自己紹介』ですね」
と話す。「ネガティブ自己紹介」というのは、「自分はこんなにスゴイんです」と自慢するのではなく、その反対のエピソードを紹介する方法で、話す内容は大きく3つに分けられる。
(1)コンプレックスだったことは何か
(2)今までにできなかったことは何か
(3)悔しかった出来事は何か
これは大塚さんのリクルート時代に、社の大先輩の藤原和博さん(元杉並区立和田中学校校長)に教えてもらった方法なのだそうだ。
「人は自慢話よりも失敗談に共感しやすい。ただ印象に残るだけでなく、好意的に受け止めてもらえるのが、ネガティブ自己紹介のよい点です。またネガティブとはいっても、悔しい経験というのはその人のエネルギー源でもあるので、前向きさをアピールすることもできるんですよね」