外資系金融機関の「採用」はこうして行われる

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就職面談は「採用される側」が会社を見定める場でもある

   ・・・と、以上、会社側からの視点で書いてきました。しかし、就職面談は会社が皆さんを選ぶだけでなく、皆さんが会社を選ぶ機会でもあることは言うまでもありません。面談によりどんな職場環境かをじっくり見定めることが肝要です。で、採用される側からすると、何と言っても重要なのが直属の上司になる人の品定めです。

   これは仕事をしていく上で上司の人柄や能力が大事だ、というにとどまりません。外資系において直属の上司とはあなたの勤務評定をし、ボーナスを査定し、さらにあなたをサポートしたり踏み台にしたりする存在です。そして上司はあなたをクビにすることも可能なのです。

   外資系金融機関では社内の異動というのはまれですから、ひどい上司に当たってしまうと社内で逃げ場がありません。外資系では上司がロクでもないために辞めざるを得なくなった、という例が後を絶ちません。上司には人間的にまともな人になってもらいたいところです。

   外資系金融機関はスペシャリストの集団であり、それぞれのスタッフが自分のまわり数メートルほどの狭い場所(ムラ)で生きています。ムラ社会のメンバーとして生きていくには何が重要か。それを考えることが就職活動成功への第一歩であると思います。

益村誠一郎

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益村誠一郎
大学卒業後、大手都市銀行に勤務した後、外資系金融機関に転職。数社で勤務をしたあと、現在はある投資ファンドに所属。外資系企業での豊富な経験と幅広い人脈に裏打ちされた「外資系の実態分析」には説得力がある。
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