「冷酷」か「円形脱毛症」か 人事部ってどんなイメージ?

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「人事部は『社内営業』の部門。そんなに偉くない」

   だが、これらはあくまでも人事部の「外」から見た「イメージ」である。「内側」で働く人事部の人たちはどのような思いで仕事をしているのだろうか。ある人事部の経験者はこう記す。

「他人の人事情報や給料を知ったところで別に良いことがあるわけでもない上に、たとえ転属したとしても絶対に口外できないわけですから、むしろ知らないほうが良かったりということの方が多いと思います。また、他部署の友人との付き合いでも、予防線を張ってなければならないし気を使うことも多いのが現実です。 ましてやリストラなんか担当させられた日には..。とにかく、採用以外は人に喜ばれる仕事でもないので、こういう時期、世の人事担当者は、社内を敵に回すつらい仕事ばかりでつらい日々だろうと思います」(Adam 12

   どうやら外から見えるイメージと実際の中身は違っているところも多いようだ。上場企業の人事部に勤務した経験をもつ社会保険労務士の野崎大輔さんは「最初に配属されたときは社員に謝る役回りばかりで、イメージと全然違うなと思いましたね」と苦笑しながら、次のように話していた。

「人事部っていうのは『社内営業』の部門なんですね。社員がお客様で、思ったほど偉くありません。人事評価にしても、実際には現場の上司がつけたのを整理するだけなので、別に社員の人生を握っているわけではないんですけどね。業務の内容は、給与計算みたいなルーティンの仕事ばかりではなく、パワハラなどの社内トラブルの火消し役もしないといけません。そういう意味では、『教科書的な答え』がない仕事も多く、臨機応変な判断力が求められる部署だといえます」
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