「レクサスを生む白菜」と「枯れないスイートピー」

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   冷たい雨の降る金曜日。電車を乗り継ぎ幕張メッセに。アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN」に見学に行った。過去にも何度かきているが、景気の影響か、いつもより出展企業数も出展コマ数も減っている印象だ。

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「今年は白菜が売れるはず」予想的中で大儲け

   まず農作物や農産加工品の会場から回る。全国の都道府県や農協などが取りまとめた各地の特産品が出展されていたが、ほとんどがはじめて見る商品ばかり。どの産地もメジャーに売ることに四苦八苦している様子だった。

   ものを作ったはいいが売れない、という状態。これは農業でも大きな課題だ。

   「とにかく作ればいい、売れるだろう」では成り立たない時代が来ている。消費者の求めるニーズを知って、作付け品種を毎年変えることだって必要なのだ。

   先日、実家が農業をしているという会社員からこんなことを聞いた。

「うちの母親は、今年は不景気だから主婦は鍋を作ると見込んで、白菜を作付けしたんです。そしたら予想的中でとても高値で売れて、冬だけで600万も儲かった。母親は毎年景気状況などで作付けを変えているから僕なんかより儲かっていて、今レクサス乗っていますよ(笑)」

   白菜でレクサス。「じゃあ、私も」と作ってみても、来年また売れるとは限らない。

   みんなが同じ野菜を来年つくれば価格は下がってしまい、儲からなくなる。特に白菜、キャベツ、大根、じゃがいもは重量野菜とよばれ、収穫や運搬が大変だが、重いからといって値段が高いわけではない。安易に手を出すと、コストばかりかかって大赤字となりかねない。

「食を通じて人を元気に。」を合言葉に、2008年10月1日設立。再現性のあるサスティナブルで「儲かる(=夢のもてる)農業」の実現を目指し、農業技術支援だけにとどまらず、人財教育、地域コミュニティの再構築など農業を通じて、日本各地の地方復興、就農者の増加のために現代農業の活性化に邁進している。
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