途方に暮れるハケンたち 全国一斉「派遣切り」の惨状

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「長野には仕事がない」

   リストラの嵐はハケンだけにとどまらない。契約社員や正社員も安閑とはしていられなくなっている。解雇までいかずとも、賃金の切り下げなど労働条件は確実に悪化している。そして職を失えば、「次」が見つかる保証はない。

20代女性・看護師(パート)
「08年12月から09年2月までクリニックで勤務。パートで時給1780円の約束だったが、実際は1600円しか支払われない。労働契約書はない。求人広告には『1780円以上』と書いてあるだけ。労基署に相談したが『強くはいえない』と言われた」
20代男性・製造(契約社員)
「建設機械の会社で直接雇用の期間工として働いている。08年6月から6カ月契約を更新して9カ月になる。09年2月にすべての期間工と派遣社員が解雇通告された。解雇日までは有給休暇の消化や自宅待機を命じられている」
30代男性・製造(正社員)
「正社員として雇用され、別企業に出向。業績不振を理由に解雇を告げられたが、新しく求人を出している」
30代男性・製造
「08年12月に解雇され、埼玉の寮を追い出されたため、長野の実家へ戻った。仕事を探しているが、長野には仕事がない。ハローワークにも市役所にも相談に行った。書類選考で全部落とされてしまう。面接にたどり着けない。雇用促進住宅には入れない。雇用保険の受給が間もなく切れてしまう。仕事を見つける方法はないか?」
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