会社負担の「飲み会」増やせ!若手も意外とついてくる

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「飲ミュニケーション」予算はあんがい安上がりだ

   もちろん「飲ミュニケーション」だからといって、会場は赤ちょうちんばかりである必要はない。イタリアン、中華、焼肉だっていいではないか。特に職場の下戸比率や女性比率が高い場合は、食事や雰囲気が楽しめる場所選びも不可欠になる。

   「飲ミュニケーション」というのは不思議なもので、その場の流れで会社や部門の方針に関する愚痴が出ても、やり取りの中で逆にその理解・浸透を深めることができたりする。また、メンバーの行動に対するデリケートなフィードバックの機会に使えたりと、職場運営のクッション的な役割を果たしてきた。つまり、職場の活性化に直接的につながるというより、「活性化を阻害する要因」に対してすぐれた免疫作用を持っているのだ。

   さらには、この「飲ミュニケーション」予算、実は非常に安上がりである。たとえば、四半期ごとに社員1人あたり5,000円の予算を計上しても、年間2万円。40年間でも、たった80万円だ。1人あたり生涯「飲ミュニケーション予算」が、「採用コスト」や「研修コスト」よりも安くつく現実を考えれば、戦略的に用いない手はない。

大塚 寿

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大塚寿(おおつか・ひさし)
1962年群馬県生まれ。中央大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。ヤマメの養殖で留学資金をつくり、1991年5月より渡米、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)にてMBA(国際経営学修士号)を取得。現在、マーケティング・コンサルティングやオーダーメイド企業研修を行うエマメイコーポレーション代表取締役。『職場活性化の「すごい!」手法』(PHPビジネス新書)など、著書多数。
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