「言われたことだけ」では数年後に天地の差がつく
この理論に沿えば、与えられた仕事は当然のこと、転んで偶然ひろった仕事でも、チャンスと考えて精一杯やらなければなりません。ただし、無責任に何でも引き受けて、できなければしようがないので「最終成果物は何か」「いつまでにやるのか」などの確認は忘れてはなりません。
不安があれば、その場で上司に正直に言いましょう。そのときに「ま、大丈夫だよ。頑張って」とポンと肩を叩かれたら「はい、やってみます」と、微笑んで引き受けざるを得ません。
私にも、忙しいときに突発的な業務が入ることが何度かありましたが、断ったことはありませんでした。というより、自分よりもずっと忙しい先輩や上司の仕事ぶりを見ていると、断る気にはなれなかったのです。デキる人を見ていれば、自分の要領がいかに悪いかが分かります。
「言われたことだけやっていれば給料はもらえるのだから、それ以上はやる必要ない」と思われる人は、いつまでも同じ仕事のままです。「いま忙しいので」とその場を切り抜けているのと、一時的な苦労を顧みずに仕事をする人とでは、数年後には天地の差がつきます。
「仕事は忙しい人に頼め」ということわざがあります。忙しい人は、納期内に一定の質・量の仕事を仕上げるために、最短距離を取ろうとします。なので、仕事を仕上げられる確率が高いのです。自分が忙しいと思っても、上には上がいます。力を付けて「急ぎの仕事はあの人に頼め」と言われる力を目指しましょう。
野崎大輔