クラブでの活躍が仕事に好影響を与えることもある
職場ではそれこそ「シュガー社員」の最右翼と目されていた新人君が、人数あわせのために借り出されたサッカーの試合で、意外な好プレーを連発。その後、サッカー部の中核メンバーとなる中で、仕事の方にも身が入り出した――。こういうのは、よくある話だ。
これは、新人君が自分の居場所を見つけた安心感から、仕事にも意義を見出せたのだろうし、まわりが新人君の存在価値を認識したことによって、居場所が確かなものになったと推測される。もちろん仕事で居場所を確保できればそれに越したことはないが、たとえそれがサッカーや野球の試合であっても、仕事によい影響が出れば、それでいいではないか。
そして最後、3つ目の効用は、やはり「リフレッシュ効果」ということになる。仕事上でのストレスや、気持ちの切り替えのためには、体を動かしたり好きなことに没頭したりするのが一番よい。ところが、これが一人だとなかなか難しい。そんなとき、クラブ活動の定期練習が一役買ってくれるし、生活習慣病の予防という効果もある。
仕事以外で会社の人たちと交流したくない、という考えもあるだろうが、もし会社に一緒にクラブ活動をしてくれそうな人たちがいるのなら、それは恵まれた環境でもある。ありがたみを感じて、心身の健康のためにも、ぜひクラブ活動に参加しようではないか。
大塚 寿