お金はいくらあっても、漫然と使っていては、すぐになくなってしまいます。自己投資をして、自分の身につけてしまいましょう。一度習得したスキルは、何度でも活用できますし、そのスキルを核にして経験を積めば、自分だけの専門性がどんどん高まって富を生み出します。若いうちこそ身銭を切って、苦労して勉強しましょう。
安定神話は崩壊した。頼れるのは「自分」だけだ
土地も株価も下がり続け、慢性的なデフレ状態にあると言われています。安定の象徴であった大企業ですら、大規模なリストラを行っています。かつてサラリーマンが「安定」の代名詞だったころが懐かしいです。
神話が崩れた今、頼りになるのは自分だけです。「仕事に関する勉強は会社以外ではやらない」「能力は会社が付けてくれるもの。研修してくれない会社は怠慢」なんていう牧歌的な考えでは、使える人間として生き残る力を付けることができません。
国から国への移動を余儀なくされたユダヤ人は、教育にお金をかけることで有名です。自分の頭に入っている知識・知恵は奪われないという考えから、「持ち運びができる財産」の一つとして教育に投資したのでしょう。
いちばん手っ取り早い自己投資は、読書です。私は、月に20冊ほど本を買っています。ジャンルは人事、労働法などの仕事に関係する内容から、心理学、マーケティング、成功哲学などの自己啓発と多岐に渡ります。古本屋も使うと、費用は1万円程度で収まります。
特定のテーマについて調べるときは、関連する本を4~5冊買って、ざっと目を通します。そうすると、多角的な視点でテーマを確認することができますし、何が重要なのかもつかめます。その後で一番よさそうな本を選んで熟読すると、理解が深まります。
その他には、私はセミナーを受講することがあります。金額は高いものが多いですが、専門的な知識をまとめて得るためには、それなりに向いていると思いますし、運がよければ、同じ課題を抱えている人たちとの人脈も作れます。