「おいしい」ってなんだろう?
じゃあ、そもそも「おいしい」って何だろう。人は美味しさを「五感」以外の「心理・脳」「環境」でも感じているといわれている。「心理・脳」で感じるおいしさは「情報」「記憶」「感性」で左右される。
私が人参の食べ比べで感じた「懐かしい味」というのは、昔食べた苦くえぐみのある人参の「記憶」から感じたのだ。よくいう「お袋の味」という食べなれた味も「おいしい」と感じるのと同じことだろう。
最近の外食産業では「味付けはこっちでするから、できるだけ味のない野菜をくれ」などと言われると、農家さんからきいたことがある。野菜本来の味が楽しめなくなっているのは残念なことだ。
おいしくて安い野菜がもっとたくさん出回るとうれしい。それでいて儲かる農業を実現するやり方があったらいいなと思った。
セレン社長秘書 大倉野あやか