問題を抱えて困ったときが成長するチャンス
自分が置かれている状況に不満があっても、サラリーマン時代は、妥協することが処世術だったりもする。しかし独立したら、自分が望まない状況に身を置いていることについて、会社のせいにも上司のせいにもできないし、ましてや時代や不況のせいだと言っても何も解決しない。
自分を取り巻くマイナスの状況は、自分で打開していくしかない。何が起きても、落ち込んだり、自信を無くしている場合ではなく、すぐに頭や気持ちを現状を打開する方向へ向けて、解決策を考えていかなければならない。
この切り替えを、なるべく早くするように努力し続けると、頭の中では「落ち込まない思考回路」ができあがっていく。そうすると、くよくよ悩んだり落ち込んだまま思考停止していた自分が、前向きな行動を取れるようになっていく。
事業の成長は、自分自身の成長の結果によってもたらされるが、独立すると、自分で自分の思考パターンやワクを超えて成長していくことが難しくなる。実は、独立した者にとっては、問題や課題を抱えて困ったときこそが、自分を成長させるチャンスだといえる。目の前に現れた壁が、成長の階段のワンステップになっていくのである。
独立したら、この成長の階段を1つ1つクリアしていくことを、ぜひ楽しんで欲しいと思う。
塚田祐子