「落ち込まない思考回路」をどう作るかが問題だ

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   会社をやめて独立したときに必要なモノとして、前回前々回のコラムで、「仕事を取る力」や「利益を生み出す力」について説明してきた。実はもう1つ、必要不可欠なモノがある。それは「何があっても落ち込まない思考回路」だ。

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独立したら「落ち込まない復元力」が不可欠だ

   「独立に向くタイプとは?」と聞かれたら、私は一番に「切り換えが早い人」をあげたいと思う。仕事が思うようにいかなかったり、人間関係で悩んだり、予期せぬトラブルを抱えて思いっきりテンションが下がったりしたときに、いかに早く気持ちを切り替えて次のアクションへ移れるか。この切り替えがなかなか難しいのだ。

   自営で仕事をしていくと、常に悩みはつきない。独立当初は、描いたプランと現実とのギャップに戸惑ったり、先が見えない不安におそわれることがある。そんなとき、必要以上に考え込んだり、精神的な負担を感じてしまう人は、いくら能力や才能があっても気持ちで負けてしまうことがある。

   物事をどう受け止め、どう感じるかは、人それぞれ違うし、その人の持って生まれた性格に根ざすものなので、簡単に変えることはできない。そのため、自分が独立して実力を発揮できるタイプなのか、会社の中にいて力を発揮できるタイプなのかを見極めておくことも重要になる。

   ベストセラー『鈍感力』を書いた作家の渡辺淳一氏は「鈍感力とは基本のところで鋭敏さや見識を持ち、その上で能力をさらに伸ばす推進力、あるいは落ち込まない復元力のこと」と述べているが、会社に属さないで生きていくには、この「落ち込まない復元力」がより必要になる。

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塚田祐子(つかだ・ゆうこ)
Creative Work Station代表。サラリーマンに向かず、26歳で「OLやめます!宣言」をする。その後、教育業界を経て、31歳で独立。20年を超える自営経験を通して学び取ったノウハウを体系化し、現在、All About[フリーランス]のガイドとして、フリーや個人で独立・起業を目指す人たちへ、熱い応援エールをおくっている。著書に「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする〈独立成功〉完全マニュアル」「フリーランスのための超簡単!初めての青色申告」がある。
「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする <独立成功>完全マニュアル」
「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする <独立成功>完全マニュアル」塚田 祐子

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