「しょこたん」こと中川翔子さんが、ケータイのデータを消失してしまった、とブログに書いて話題を集めました。
電話帳、画像やメールのデータ、スケジュールと、ケータイはもはや単なる通話ツールにあらず、デジタル化されたシステム手帳のような存在になっています。自分や他人の個人情報がつまった「秘密の塊」でもあり、データ消失はもちろん、紛失や水没等による故障はシャレになりません。
うっかりトイレに落としてデータが飛んだ
「3、4年前、うっかりトイレに落とした時は、本当に大変だった」
というのは、アラサーの女性Aさん。
「洋式トイレだったので、まず直に手で拾うかどうかで3秒ぐらい迷った。結局、拾ったんだけど、まさか水洗いとか除菌クリーナーで拭くとかもできない。パンツも上げなきゃならないし、外には他の人が並んでる雰囲気だったし、そんなこんなでモタモタしてるうちに、データが丸ごとダメになってました(笑)」
しかたなく新しい端末を買ったのですが、その後も面倒が続きました。
「ケー番やメアド、誕生日なんかを教えてもらおうにも、連絡先は水没させたケータイに登録して以降、暗記なんかしてないから連絡のしようがない(笑)。もちろん、バックアップなんて取ってませんでした」
パソコンのメーラーに登録していた人はパソコンのメールで、それ以外の人は共通の友人を介したり、名刺を引っ張り出したり、会うごとに事情を話したりして、あらためて情報を教えてもらったそうです。
子供にケータイを踏みつぶされた
40代男性会社員のBさんは、定期的に必ずバックアップを取っています。
「だいぶ前に子供にケータイを壊されたことがあって。折りたたみ式が出てきた頃、開いたままで遊んじゃって、とうとう踏んづけちゃったんです(笑)。友人、知人以外に取引先の情報や仕事のスケジュールも入れていたので、ずいぶん難儀しました」
画像データなどはmicroSDなど外付けの記憶媒体に、電話帳はパソコンにも保存しています。
「昔と違って今のmicroSDは容量が大きくて安いですから、保険代としての負担が少なくてありがたい」
データの消失ではないですが、いたずらされて困ったことがある、というのは20代の男性会社員Cさん。
「友達が、僕が席を外している時などに電話帳を開いて、番号やメールアドレスを一文字ずつとか、勝手に変えちゃったんですよ。しばらく気づかず、彼女からメールが来たのにサブウィンドウに名前が表示されなかったことで、やっといたずらされたとわかりました」
キーロックをいちいちかけるのも面倒だし、指紋や虹彩による認証機能を標準装備してほしい、とCさん。
「てゆーか、ケータイがもはや自分と一心同体、自分の補完装置になっちゃってることが、なんか怖いですね(笑)。どこまでケータイ頼みなんだ、と」
井上トシユキ