しょこたんだけじゃない「携帯データ消失」の悲劇

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子供にケータイを踏みつぶされた

   40代男性会社員のBさんは、定期的に必ずバックアップを取っています。

「だいぶ前に子供にケータイを壊されたことがあって。折りたたみ式が出てきた頃、開いたままで遊んじゃって、とうとう踏んづけちゃったんです(笑)。友人、知人以外に取引先の情報や仕事のスケジュールも入れていたので、ずいぶん難儀しました」

   画像データなどはmicroSDなど外付けの記憶媒体に、電話帳はパソコンにも保存しています。

「昔と違って今のmicroSDは容量が大きくて安いですから、保険代としての負担が少なくてありがたい」

   データの消失ではないですが、いたずらされて困ったことがある、というのは20代の男性会社員Cさん。

「友達が、僕が席を外している時などに電話帳を開いて、番号やメールアドレスを一文字ずつとか、勝手に変えちゃったんですよ。しばらく気づかず、彼女からメールが来たのにサブウィンドウに名前が表示されなかったことで、やっといたずらされたとわかりました」

   キーロックをいちいちかけるのも面倒だし、指紋や虹彩による認証機能を標準装備してほしい、とCさん。

「てゆーか、ケータイがもはや自分と一心同体、自分の補完装置になっちゃってることが、なんか怖いですね(笑)。どこまでケータイ頼みなんだ、と」

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。TBSラジオ「アクセス」 毎週木曜担当。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社刊)「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文芸春秋社 刊)など。
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