性格は変えられない――前向きに「見せる」ことが大事
このことで、私は周囲から「ポジティブ・シンキングな人」と見られるようになり、その後も会社初の仕事を任されるようになりました。「相談する人もいないピンチ」を、無理やり「手柄を立てるチャンス」に考える姿勢が身についたおかげです。
こう考えると、「ポジティブ・シンキング」とは、何かを成し遂げようとする「意欲」と言い換えることができるのではないでしょうか。意欲が沸きやすい条件というのもあるかもしれませんが、結局は自分のやる気です。状況は困難でも、どうせなら腹を括って「やってやろう」と考えた方が楽しいですよね。
ただし、自分本来の性格を全く無視して、何でも前向きに考えようとしても無理が出ます。そのことでストレスを溜め、うつ状態になることを「ポジティブ・シンキング症候群」と言うそうです。無理に性格まで変えようとする必要はありません。周囲に前向きに「見せる」ことが重要ですし、疲れが溜まったら十分休養して英気を養ってください。
野崎大輔