新人農家がスーパーほうれん草を作れたワケ
それにしても、新人農家の黒川さん夫婦がスーパーおいしいほうれん草を作れたのは、どうしてなのだろう。それにはいくつか理由がある。
(1)セレン社長の三輪から教わった土作りと植物生理管理をまじめに実行していることで発芽率がよく、野菜自身が元気で病気になりにくく、害虫にも強い。
(2)(1)によって農薬の使用量はぐんと減り、経費削減ができる。
(3)畑は休耕地をレンタルし、少ない面積を効率よく回転させ収益をあげる工夫をしている。
去年の春から夏にかけての初年度(7月決算)は、きゅうりの失敗が響いて売上は500万円。投資分が200万上回ってしまった。でも、今年度(通年)は少なく見積もっても2000万の年商が見込める。肥料やパートさんの人件費を除いても世帯所得1000万が期待でき、初年度の投資分も回収できそうだ。