自ら赤字体質をつくるな!
利益を確保するために重要になるのが、自分の値段、つまり仕事の値決めである。仕事を発注する企業サイドにはより安いコストで外注先を使いたいという考えがあり、立場的には発注する企業のほうが強いので、実際には取引先の予算に合わせることが多い。しかし、それを仕方ないと考えて弱い立場に甘んじているだけでは、売上はいつまでたっても取引先にコントロールされることになってしまう。
また、不景気だから、競合がたくさんいるからと、安易に自分の値段を低くしてしまうと、仕事が増えても、利益が出ない「赤字体質」を自ら作ってしまう。赤字でも、入金と出金のタイミングを合わせていければ、自転車操業でなんとか回していけるが、売上がストップした瞬間に、借金を抱えることになってしまう。
繰り返しになるが、独立した後、事業を継続していくには、利益を確保すること。そのために仕事のやり方を考えること。これこそが、事業主に求められる「仕事」になる。それを怠らない事業者のみが、生き残っていける。
塚田祐子