独立したら「黒字体質」を作ること それが大事

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独立すると「口座に振り込まれるお金」の意味がかわる

   仮に、独立前の給料の手取り額が30万円だとしよう。銀行口座に毎月振り込まれる30万円は、すべて自由に使えるお金になる。では、独立するとどうなるか。

   同じ金額30万円が口座に振り込まれても、これは「売上」にすぎない。サラリーマン時代と同じ感覚で使っていったら、赤字になってしまう。売上には経費が含まれているからだ。個人事業の場合は、売上から経費を引いた残り、つまり「利益」が事業主の所得になる。会社から独立すると、その利益から税金や保険を支払うことになる。その金額は利益の約40%にもなるため、独立前の生活レベルを維持しようとすると、少なくとも独立前の手取り額の2倍以上の売上が必要だ。

   このように、自分が望む利益を確保するには、いくら経費がかかり、いくら売上をあげたらよいのか。そのためにはどういう企業や顧客と取引し、どういう仕事をしていったらよいのか、というふうに具体的にシミュレーションしておかなければいけない。つまり、利益計画や売上計画を練ることが重要なのである。

   たとえフリーや1人ビジネスであっても、事業をスタートさせる前には、事業プランやビジネスモデルの組み立てをやっておきたい。この作業をすることで、給料をもらう立場から事業主へ意識が切り換わり、「利益を生み出す力」を養成することができる。

塚田祐子(つかだ・ゆうこ)
Creative Work Station代表。サラリーマンに向かず、26歳で「OLやめます!宣言」をする。その後、教育業界を経て、31歳で独立。20年を超える自営経験を通して学び取ったノウハウを体系化し、現在、All About[フリーランス]のガイドとして、フリーや個人で独立・起業を目指す人たちへ、熱い応援エールをおくっている。著書に「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする〈独立成功〉完全マニュアル」「フリーランスのための超簡単!初めての青色申告」がある。
「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする <独立成功>完全マニュアル」
「会社を辞めてフリーで・個人でまずは1年目をクリアする <独立成功>完全マニュアル」塚田 祐子

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