インディペンデント・コントラクターになるための方法
秋山氏は、インディペンデント・コントラクターへの道として、次のような"デビュー方法"をすすめている。
「会社へ入社後、一人立ちしても食べていける力を持ったら、そこで、会社との雇用契約を解除してもらい業務委託契約を結び直します。それで食べていく分を確保して、他の企業の仕事をとっていく。これが成功の王道です」
会社サイドも、優秀な人材は失いたくないので、「他の会社の仕事をやってもいいけれど、ウチの仕事も継続してやってほしい」ということになるようだ。
雇用の流動化といっても、日本では、欧米のように転職を繰り返しながらスキルアップしていく、というやり方はどうも馴染まないように思う。独立はリスクが高すぎる。そこで、勤めてきた会社との関係を長期的に維持しながら、自分の実力を発揮する場所を拡げていく。このようなスタイルのほうが、専門性を追及したい職人タイプにとっては望ましいのではないだろうか。
塚田 祐子