「職人として生きていきたい」
秋山氏のお話の中で印象に残ったのは、「職人として生きていきたい」という言葉だった。
「基本的に職人なんです。企画マンとしての自分は、職人として生きていきたいのであって、スタッフを増やして、会社を大きくしていきたいとは思っていない。インディペンデント・コントラクター協会のメンバーのメインは、難易度の高い仕事にチャレンジするところに喜びを感じる仕事人です」
職人タイプは自分の専門性を磨き、興味・関心をそそられる領域の仕事を掘り下げていくことにやりがいを感じる。こうした専門性を志向する人たちの職種には、クリエイターやエンジニア、コンサルタント、インストラクターなどがある。仕事の内容そのものに強くコミットするので、肩書きや会社のネームバリューよりも、自分のスキルをさらに高めることのできる仕事を求めていく傾向が強い。このような職種において、インディペンデント・コントラクターという働き方は、理想的な選択肢の一つになるだろう。なぜならば、本業の仕事に没頭できるからだ。