「シュガー社員スイッチ」押さないためのポイントは?

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1.「だまって言われた通りにやって!」は禁句

   言われた通りやればいい――。このような言い方は、「シュガー社員スイッチ」に直結しています。「指示待ち社員が多い」という話を耳にしますが、そう嘆く人は、これまでにそのようなやりとりがなかったか思い出してみて下さい。

   若手社員は、与えられた仕事に「価値」や「意味」を見出そうとする傾向があります。これは決して悪いことではなく、向上心の表れでもあります。細切れの仕事を与えたときは、なおさら「この仕事の意味は?」と聞かれるかもしれません。

   ところが「いいから、余計なこと考えないで言われたことだけやって」と言ってしまえば、「指導力のない上司」というレッテルを貼られ、「はいはい。言われたことだけやっていればいいんでしょ」と自分から動くことをしなくなります。

   「何を聞いてもムダだ」「駒としか思われていない」と若手社員から思われてしまえば、どんなに指導しても効果があがりません。与える仕事に対する丁寧な説明が求められているのです。

田北百樹子(たきた・ゆきこ)
札幌市出身。田北社会保険労務士事務所所長。保険関係の手続や就業規則作成にとどまらず、人事考課制度導入や社員教育など、企業の人事労務を幅広くサポートしている。「シュガー社員」の名付け親で、09年3月にはシリーズ第3弾となる『ブラック企業とシュガー社員』(ブックマン社)を刊行。
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書 74)
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書 74)田北 百樹子

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