宴会には「大きな仕事」に通じる要素が満載だ
宴会は、ある意味「職場の一大プロジェクト」です。全体の企画・段取り、スケジュール管理、当日の仕切り、予算管理など、仕事に共通する事項もあります。司会をやれば、人前で話す度胸もつきます。最初は緊張すると思いますが、何回かやれば慣れます。場数を踏むことが大切です。
会場を設営するためには、料理の内容、個室の有無、参加者の好み、予算などを総合的に判断する必要があるので、一種のマーケティングが必要です。限られた予算で良い店を発見するのは、幹事の重要なミッションです。
私は幹事を失敗したこともありますが、慣れてくるにつれて、段取りが「仕組み化」されてきました。ある年には、約70名の忘年会を企画しました。他部署の部長と話をしたときに「今まで管理本部全体で忘年会をやったことがない」と聞いて、自分がやることを決意し、全ての準備をほぼ私1人で行いました。
そのころまでには、自分の中でノウハウが蓄積されていたので、やってみればさほど大変ではありませんでした。それでも進めていく中で、周囲から「大変そうだし手伝おうか?」と声をかけてもらったり、良いアドバイスをもらったりして助けられました。
その結果、忘年会は「他部署とのコミュニケーション」というテーマどおり、参加者同士が予想以上に盛り上がり、多くの方からねぎらいの言葉をもらいました。これぞ宴会幹事の醍醐味です。機会があったら、ぜひ立候補して引き受けてみてください。